昆布粉末とは|昆布パウダーとの違い、使い分けと、昆布の大不漁で変わったこと

昆布粉末とは|昆布パウダーとの違い、使い分けと原料の産地が変わること

昆布粉末は、昆布を細かい粉にしたものです。昆布パウダー、昆布粉とも呼ばれます。昆布を水に浸けて戻したり、煮出してから引き上げたりする手間がいらず、水に入れてすぐに味が立つので、厨房の時間を短くしたい場面で使われています。当店では昆布粉末 1kgをお届けしています。この記事では、昆布粉末がどんなもので、形のある昆布との使い分け、そして昆布の大不漁の中で、当店の昆布粉末の原料と値段がどう変わったかを、当店の規格表をもとに整理します。

昆布粉末 1kg 昆布を微粉末にしたもの

はじめにお断りしておきたいこと

昆布のうま味の成分の話などは、一般に言われていることをまとめたものです。当店は研究者ではありませんので、そうした話は「一般にそう言われている」という形で書いています。

いっぽう、当店の昆布粉末が何からできていて、どこで加工され、どう扱っているかは、当店の商品のこととして確かにお伝えできます。この記事では、この二つを分けて書いていきます。

また、昆布粉末をどれだけ入れ、何と合わせるかは、お店ごとの味づくりのお話です。そこは当店から申し上げることではありませんので、素材の側から見た話にとどめます。塩分のことも出てきますが、体に良い悪いの話ではなく、表示の読み方として書いています。

「昆布粉末」と「昆布パウダー」は、同じものです

呼び方が二通りありますが、当店では同じ商品を指しています。当店の昆布粉末・昆布パウダーの一覧でも、そうお伝えしています。どちらの言葉で探していただいても、同じ売り場に着くようにしてあります。

粒の細かさは微粉末で、いわゆる「昆布パウダー」にあたる商品です。

当店の昆布粉末は、何からできているか

欄 表示
内容量 1kg
原材料 昆布
産地 北海道(1kgは、いまお届けしている分の一部が「北海道・三陸」。下に書きます)
加工地 北海道(「北海道・三陸」の分は宮城)
荷姿 袋に入れ、シーラーで閉じています
賞味期限 冷蔵で半年

原材料は「昆布」だけです。塩は加えていません。 だし用として名の通った北海道産の昆布を、微粉末に加工しています。

大不漁のあいだ、一時「北海道・三陸」の原料をお出ししています

ここは、いまお使いのお店に知っておいていただきたいところです。

昆布粉末 1kgは、北海道産の昆布が大不漁で思うように入らなかったため、2026年10月2日の入荷分から、北海道産と三陸産を合わせた原料でお届けしています。粉にする加工は宮城県で、袋は銀のパウチです。北海道産と三陸産の割合は、入荷のたびに変わるため、お示しすることができません。

この北海道・三陸の分が終わり次第、北海道産の原料に戻ることが決まっています(2026年10月現在)。加工地も北海道に、袋も透明な袋に戻ります。

なお、昆布粉末 1kg×5袋と昆布粉末 1kg×10袋は、ずっと北海道産の原料のままです。

北海道・三陸の分 北海道産に戻ったあと
産地の表示 北海道・三陸 北海道
加工地 宮城 北海道
袋 銀のパウチ 透明な袋
原材料 昆布(変わりません)
作り方と粒の細かさ 変わりません

届いた袋が銀色でも透明でも、中身の作り方と細かさは同じです。 袋の違いで驚かれないよう、先にお伝えしておきます。

塩は加えていません。でも、塩分はあります

ここは、正確にお伝えしておきたいところです。

当店の昆布粉末は、塩を添加していません。 けれども、昆布そのものに含まれている塩分は残っています。栄養成分表示のとおり、食塩相当量は100gあたり4.4gあります。

「塩無添加」は、作るときに塩を加えていないという意味です。食塩相当量が0という意味ではありません。 塩分を管理されている場合は、栄養成分表示の食塩相当量をご確認のうえお使いください。

形のある昆布との使い分け

昆布(形のあるもの)と昆布粉末の使い分けを、当店ではこうお伝えしています。

向いている使い方
昆布(形のあるもの) 水から入れて、沸騰前に引き上げる。澄んだだしを取りたいとき
昆布粉末 時間がないとき。スープに直接入れて、旨みだけを足したいとき

粉末の良いところ

  • 時間がいりません。 水に入れてすぐに味が立ちます。昆布を戻して煮出す時間のない厨房で使いやすい形です
  • 引き上げる手間がありません。
  • 量の調整がしやすいです。 粉ですので、一杯ずつ味を決めたい場面でも微調整ができます
  • 粉にする作業を、厨房でしなくて済みます。

粉末の向かないところ

良いところと同じ重さで、向かないところも書いておきます。

  • 昆布を後から取り出すことができません。 仕上がりを気にされる和食の一部の用途には、不向きな場合があります
  • 濁りが出ます。 澄んだだしにしたい料理では、量の調整が必要です
  • とろみが出やすいです。 粒状のものに比べて、とろみが出やすくなります

澄んだ昆布だしを取りたいときは、形のある昆布のほうが向いています。昆布の選び方と取り方は、こちらに書きました。

昆布粉末が使われている料理

使いみちは、次のとおりです。

ラーメンスープ、うどん、そば、おでん、鍋などの出汁のほか、天ぷらの衣、せんべいの風味付け、お好み焼き・たこ焼き・もんじゃ焼きのタネなど、幅広くお使いいただけます。

だしを取るだけでなく、生地や衣に混ぜて風味を足す使い方ができるのが、粉ならではです。塩を加えていないので、昆布茶や、だしパックなど、味付けをご自分で決めたい用途にも使われています。

ほかの素材と合わせること

一般に、昆布のうま味(グルタミン酸)と、かつお節や煮干しのうま味(イノシン酸)、干ししいたけのうま味(グアニル酸)を合わせると、味が伸びると言われています。当店でも、昆布はほかの素材の旨みを底上げする素材で、単独で主役にするより、煮干しや節と合わせたときに力を発揮するとお伝えしています。どれとどれをどう合わせるかは、お店ごとの味づくりのお話です。

はじめから合わせてある粉もあります。かつお椎茸昆布だしは、かつお節・干ししいたけ・昆布を合わせた粉です。

粒の細かさのこと

「何メッシュですか」とお尋ねをいただくことがあります。当店の粉・パウダーは特殊な機械で粉にしていて、篩(ふるい)にかけて選り分けているわけではありません。そのため「何メッシュ」という物差しが当てはまらず、数字でお答えすることができません。 当店では「細かい」「さらに細かい」という言い方をしています。昆布粉末は、微粉末です。

2mm粒の昆布粉末は、終売になりました

以前は、粒の大きい昆布粉末(2mm粒)も扱っていましたが、終売になりました。粒の食感を生かす使い方をされていたお店には、申し訳ございません。旨みを足す目的でしたら、いまの昆布粉末で代わりにお使いいただけます。粒の食感は出ませんが、だしとしての働きは同じです。

昆布の大不漁と、値上げのこと

ここは、昆布粉末をお使いのお店に、いちばんお伝えしておきたいところです。

昆布の生産量は、昨年からさらに減っています

昆布の大不漁が続いています。生産量は、昨年からさらに5割から6割ほど減っていると聞いています(2026年10月現在)。昨年の時点ですでに少なかったところから、さらに半分前後になっている、ということです。

昆布は天然のものも養殖のものも、その年の海の具合で出来が変わります。当店の昆布粉末 1kg で、一時、北海道・三陸の原料をお出ししているのも、この不漁によるものです。

2026年10月に、二度値上げしました

このため、当店の昆布粉末は、2026年10月に二度、値段を改めました。

日付 1kgあたり 理由
2026年10月2日 300円の値上げ 昆布の大不漁による、原料の値上がり
2026年10月7日 700円の値上げ 10月2日にお知らせしていたとおり、そのときの在庫分が終わったため
合わせて 1,000円

昆布粉末 1kg・昆布粉末 1kg×5袋・昆布粉末 1kg×10袋の3品とも、1kgあたり同じだけ改めています。いまの値段は、商品ページでご確認ください。

これからも、上がるおそれがあります

今後も、昆布の値段がさらに上がるおそれがあります。どこまで上がるかは、当店にも見通せません。決まっていない見通しを、それらしく書くことはしません。値段を改めるときは、商品ページの「価格改定のお知らせ」でお知らせします。

ご負担をおかけして申し訳ありません。少しでもお求めやすい価格でお届けできるよう、仕入れの工夫を続けてまいります。

昆布を合わせた混合だしにも、響いています

昆布粉末の値上がりは、昆布を合わせた混合だしにも響いています。あごだし混合だしとかつお椎茸昆布だしも、同じ理由で2026年10月6日に値段を改めました。

保管のこと

昆布粉末の規格表は、次のとおりです。

欄 表示
賞味期限 冷蔵で半年
保管方法 高温多湿を避け、冷暗所で保管してください。

粉は表面が広いぶん、湿気を吸いやすいものです。開けた袋は口をしっかり閉じてください。

よくいただくお尋ね

昆布粉末と昆布パウダーの違いは

当店では同じものです。呼び方が二通りあるだけです。

昆布粉末に塩は入っていますか

塩は加えていません。ただし、昆布そのものの塩分があり、食塩相当量は100gあたり4.4gです。

北海道産と三陸産は、何対何ですか

決まった割合はありません。 入荷のたびに変わるため、お示しすることができません。

昆布粉末 1kg は、北海道産に戻りますか

はい。いまの北海道・三陸の分が終わり次第、北海道産の原料に戻ることが決まっています。加工地も北海道に、袋も透明な袋に戻ります。1kg×5袋と1kg×10袋は、ずっと北海道産です。

昆布粉末の値段は、これからも上がりますか

上がるおそれがあります。昆布の大不漁が続いているためです。2026年10月には、1kgあたり合わせて1,000円値上げしました。

昆布粉末は、昆布茶に使えますか

塩を加えていないので、昆布茶などにもお使いいただけます。

だし昆布の代わりになりますか

旨みを足す目的でしたら使えます。ただし、昆布を後から取り出せないので、濁りやとろみが出ます。澄んだだしが要る料理では、形のある昆布のほうが向いています。どちらにするかは、お店の方がお決めになるところです。

まとめ ― 昆布粉末は、時間を短くするための昆布です

昆布粉末について、当店がはっきり申し上げられることは次のとおりです。

  • 昆布粉末と昆布パウダーは、当店では同じものであること
  • 原材料は昆布だけで、塩は加えていないこと。ただし食塩相当量は100gあたり4.4gあること
  • 昆布粉末 1kg は、大不漁のため2026年10月2日の入荷分から一時、北海道・三陸の原料(加工地 宮城・銀のパウチ)でお届けしていること。この分が終わり次第、北海道産(加工地 北海道・透明な袋)に戻ることが決まっていること。1kg×5袋・1kg×10袋は北海道産のままであること
  • 北海道・三陸の分も、作り方と細かさは変わらないこと。割合は決まっておらず、お示しできないこと
  • 昆布の大不漁で、生産量は昨年からさらに5割から6割ほど減っていること。2026年10月に、1kgあたり合わせて1,000円値上げしたこと。今後も上がるおそれがあること
  • 水に入れてすぐ味が立ち、量の調整がしやすいこと
  • 昆布を後から取り出せないので、濁りやとろみが出ること

迷ったときに見る、三つの欄

見る欄 分かること
原材料 「昆布」だけなら、昆布だけの粉。ほかの素材の名前が並んでいれば、合わせた粉
産地 昆布が採れた場所。当店の昆布粉末は「北海道」(1kgの一部に、一時「北海道・三陸」の分があります)
栄養成分表示の食塩相当量 塩無添加でも、昆布そのものの塩分がどれだけあるか

当店は原料をお納めする問屋ですので、味づくりのご提案まではしておりません。そのかわり、上の三つは商品ページにすべて書き出しています。在庫と次回入荷の見込み、規格についても、いつでもお答えできます。お作りになるものに合わせてお選びいただけるよう、隠さずに並べておくのが、私どもの仕事だと思っています。

当店で扱っている昆布粉末と昆布

あわせてお読みください。

だし・乾物・冷凍魚介類を業務用価格で卸売中! まとめ買い・業務用サイズも豊富にご用意しています 本店で商品を見る >