平子煮干しとは|まいわしの煮干し、カタクチとの違いと大きさの選び方

平子煮干し 中 9kg 訳あり特価。長崎県・熊本県産の平子(真いわし)の煮干し、10cmから12cmくらい
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平子煮干しをお探しの方から、「平子とは何の魚ですか」「カタクチイワシの煮干しと何が違いますか」とよくお尋ねをいただきます。平子は、ラーメンのだしで名前を見かけることの多い煮干しですが、どんな魚なのかは意外と知られていません。

ここでは、平子煮干しがどんな煮干しなのか、カタクチイワシの煮干しとの違い、大きさの選び方、そして平子が混じった煮干しのことを、当店の規格表をもとに書きます。

平子は、まいわしのことです

はじめに、名前の話をしておきます。

平子(ひらご)は、まいわしのことです。当店の平子煮干しの原材料欄には、「まいわし、塩」と書いてあります。原材料欄は、魚の名前で書くのが表示の決まりだからです。

煮干しの世界では、同じいわしでも魚の種類ごとに呼び名が分かれています。

呼び名 魚 原材料欄
煮干しいわし(背黒・青口・白口・タレ) カタクチイワシ かたくちいわし、塩
平子煮干し マイワシ まいわし、塩
うるめいわし煮干し ウルメイワシ うるめいわし、塩

ふだん「煮干し」と言うときは、多くはカタクチイワシの煮干しを指します。平子は、それとは別の魚の煮干しです。「平子いわし」「平子煮干」と書かれることもありますが、どれも同じものです。

呼び名については、こちらにもまとめてあります。

カタクチイワシの煮干しとの違い

平子煮干しとカタクチイワシの煮干しは、魚が違いますので、だしの味も同じにはなりません。

当店では、平子煮干しの持ち味をこうお伝えしています。カタクチイワシの煮干しに比べて上品な風味で、煮干し特有の魚臭さが少ない。癖が少なく、すっきりとしただしが出ます。

カタクチイワシの煮干し 平子煮干し
魚 カタクチイワシ マイワシ
だしの持ち味 煮干しらしい、はっきりとした味と香り 上品な風味で、魚臭さが少ない
向いている場面 煮干しの力強さを前に出したいとき 澄んだ、すっきりしただしを取りたいとき

ですので、カタクチの力強さを求めておられる場合には、平子では物足りなく感じられるかもしれません。反対に、煮干しの香りを前に出しすぎたくない場面では、平子のほうが向くこともあります。どちらが上ということではなく、だしの方向が違うとお考えください。

平子煮干しは、ラーメンのお店をはじめ、いろいろなお店で使われています。

大きさで選ぶ ― 小・通常・中

当店の平子煮干しは、大きさで三つに分けてご用意しています。どれも産地・加工地は長崎県・熊本県、原材料は「まいわし、塩」です。

商品 大きさ(規格表) 当店の説明
平子煮干し 小 約4から7cm 小型の平子煮干し
平子煮干し 約7から11cm カタクチの煮干しと同じか、少し大きいくらい。カタクチが多少混じるぶん、お求めやすい
平子煮干し 中 約12から16cm 小さすぎず大きすぎず、幅広い用途に使いやすい

大きさの考え方は、カタクチイワシの煮干しと同じです。大きいものほど味が強く、小さいものほど上品な味。そう捉えていただくと分かりやすいと思います。

小・通常・中は、どの大きさも同じくらいご注文をいただいています。お店の味に合わせてお選びください。

頭とワタ(はらわた)の扱いも、大きさで変わります。小さな煮干しは頭を取らなくてもえぐみが出にくく、大きな煮干しは頭とはらわたを取ったほうが、澄んだだしになります。私は、7cmくらいまでの煮干しでしたら、取る必要はないと考えています。ただ、平子は頭が大きい魚です。頭だけは取ったほうがよいかもしれません。はらわたは、お好みでどうぞ。頭とワタのことは、こちらに詳しく書きました。

なお、真ん中の「平子煮干し」には、カタクチが多少混じっています。そのぶん価格を抑えてあります。平子だけで揃っていないと困る使い方でしたら、小か中をお選びください。

平子が混じった煮干しのこと

当店には、平子が入った「混じり」の煮干しもあります。

煮干しの魚は、一種類だけで獲れることは多くありません。いろいろな魚が一緒に獲れ(混獲)、一緒に煮干しにされます。そのあとで選り分けて、魚ごとに出荷するのがふつうです。混じりの煮干しは、この選り分けをしていないものです。

商品 中身(おおよその割合) 産地
平子煮干し(うるめ・タレ混) 平子5割、うるめ3から4割、カタクチ1から2割 熊本県牛深
うるめ煮干し(平子・タレ混:長崎) うるめ5割、平子4割、煮干しいわし1割 長崎県

選り分ければ、それぞれの魚として高く売れます。選り分けていないぶん、お求めやすくなっています。そして当店では、いろいろな魚を一緒に炊いた煮干しは、一種類だけのものより複雑な味のだしになるとお伝えしています。

そのかわり、先にお伝えしておきたいことがあります。

  • 箱によって、魚の割合にばらつきがあります。上の割合は目安です
  • 原料箱のままでの販売です。ほかの煮干しや、エビ・カニが混ざっていることがありますので、選ってお使いください
  • 牛深のものは、少し脂があり、腹が割れていて、見た目はよくありません

一部は会員様限定の訳あり特価です。訳あり特価の考え方は、こちらに書きました。

カタクチが高いときの選び直しとして

カタクチイワシの煮干しの値が上がっているとき、平子に切り替えるお店もあります。いっぽうで平子は豊漁で、品質のよいものが揃っています(2026年10月現在)。

ただ、上に書いたとおり、魚が違いますので同じ味にはなりません。切り替えをお考えでしたら、一度に全部を替えず、まず一部を置き換えて、いつもの取り方で出方を確かめてください。いきなり全量を替えて、あとから戻せないほうが困るためです。

使う量は、カタクチと同じ量から始めて、増やしたり減らしたりしてください。

選び直しの考え方は、こちらに詳しく書きました。

だしの取り方

平子煮干しの使い方は、カタクチイワシの煮干しと変わりません。当店では「そのままご使用になるか、出汁袋に入れて煮出してください」とお伝えしています。

水に浸けておく時間、煮出すときの考え方、浸けすぎると臭みが出ることは、煮干し全体に共通する話ですので、いりこだし・煮干しだしの取り方をご覧ください。出汁袋の使い方はだしパック(出汁袋)の使い方にまとめてあります。

平子の節と、平子の粉

平子は、煮干しのほかに、節と粉にもなっています。

商品 作り方 原材料欄
いわし節(牛深) 脂ののった平子いわしを、いったん煮干しにしてから燻製にし、干し上げたもの。「平子節」とも呼ばれます マイワシ、塩
いわし節粉末 いわし節を粉にしたもの 「いわしのふし」
煮干し粉(まいわし) まいわしの煮干しを粉にしたもの まいわしの煮干し、塩

煮干しの粉には「塩」が入り、節の粉には入りません。原材料欄を見ると、どちらなのかが分かります。節と粉のことは、こちらに書きました。

粉は、丸のままの煮干しより早く、たくさんだしが出ます。一晩浸けておく必要もありません。売り場は煮干し粉(まいわし・平子)、いわし節粉です。

だし用ではない平子もあります

食べる煮干し(平子)は、長崎県で作られた、3から5cmほどの小さな平子の煮干しです。カタクチイワシの食べる煮干しに比べて味は濃いめで、ほんの少し歯ごたえがあります。

こちらは必ず乾煎り(加熱)してからお召し上がりください。だしを取ることもできますが、もとはそのまま召し上がる用の品です。

向かないこと

良いことだけでなく、向かないことも書いておきます。

  • カタクチの力強さをそのまま求める場合 平子は上品なだしですので、物足りなく感じられることがあります
  • 平子だけで揃っていないと困る場合 真ん中の「平子煮干し」はカタクチが多少混じります。小か中をお選びください
  • 毎回まったく同じ割合がほしい場合 混じりの煮干しは、箱によって割合が変わります
  • 姿を見せたい場合 牛深の混じりの煮干しは、腹が割れていて見た目はよくありません

保管のこと

賞味期限は冷蔵で半年です。乾物ですが、美味しさを保つために冷蔵をおすすめしています。冷凍がいちばんです。

煮干しは酸化が進むと味が変わります。当店では、営業冷蔵庫では-25℃以下、出荷直前まで-15℃で保管しています。酸化防止剤は使っていません。

甲殻類アレルギーのこと

原料の魚は、エビやカニと一緒に獲れます。そのためごく稀に、エビやカニそのものが混ざっていることがあります。また、内臓を取らずに丸ごと乾かした煮干しには、多くはありませんが、魚が食べたエビやカニが腹に残っていることがあります。

甲殻類のアレルギーに対応されるメニューでお使いになる場合は、頭を取ってお使いいただくのが確実です。

よくいただくお尋ね

Q. 平子煮干しは、何の魚ですか?

A. まいわしです。原材料欄には「まいわし、塩」と書いてあります。

Q. カタクチイワシの煮干しと、何が違いますか?

A. 平子のほうが上品な風味で、魚臭さが少ないです。カタクチの力強さを求める場合は、物足りなく感じられることがあります。

Q. 小・通常・中は、どう選べばよいですか?

A. 大きいものほど味が強く、小さいものほど上品です。平子だけで揃っているものをお求めでしたら、小か中をお選びください。真ん中の「平子煮干し」はカタクチが多少混じります。

Q. 「混じり」の煮干しは、味が落ちますか?

A. 当店では、いろいろな魚を一緒に炊いた煮干しは、一種類だけのものより複雑な味のだしになるとお伝えしています。ただし、箱によって割合が変わり、ほかの煮干しやエビ・カニが混ざることがありますので、選ってお使いください。

Q. 平子の頭は、取ったほうがよいですか?

A. 平子は頭が大きいので、頭だけは取ったほうがよいかもしれません。はらわたは、お好みでどうぞ。

Q. カタクチから平子に替えるとき、使う量は同じでよいですか?

A. 同じ量から始めて、増やしたり減らしたりしてください。

Q. 平子の粉はありますか?

A. 煮干しを粉にした煮干し粉(まいわし)と、節を粉にしたいわし節粉末があります。

まとめ

  • 平子は、まいわしのこと。原材料欄は「まいわし、塩」
  • カタクチより上品で、魚臭さが少ない。だしの方向が違う煮干し
  • 大きさは小・通常・中。大きいほど味が強く、小さいほど上品
  • 混じりの煮干しは、選り分けていないぶんお求めやすい。割合は箱ごとに違う
  • 節と粉もある。いわし節、いわし節粉末、煮干し粉(まいわし)
  • 保管は冷蔵、できれば冷凍。賞味期限は冷蔵で半年

どの平子が合うかは、実際に炊いてみないと分かりません。容量は商品ページからお選びいただけます。

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